目次
医療の現場でAIを使っている人は、まだ全体の2割しかいません。
——でも正直、これって「怖くて試せていないだけ」な人が8割ということじゃないですか?
この記事では、月2,500円から試せる具体的な使い方を7つ紹介します。カルテの下書きから、受付の電話対応、介護記録の文書化まで。大がかりなシステムは不要です。
ふん、8割がまだ使っておらぬとな…(つまりわらわが今始めれば上位2割に入れるということでは…?)
毎日しんどい業務トップ3、全部AIが得意な話
医療や介護の現場で「しんどい」と言われる業務、だいたい3つに絞れます。
1つ目は、カルテや介護記録の入力。診察が終わってからパソコンに向かい、ひたすらキーボードを叩く時間。2つ目は、患者さんへの説明文作成。「検査の手順」「退院後の生活の注意点」——毎回ゼロから書くと地味に時間を取られます。3つ目は、受付の電話対応。「予約の変更」「診療時間の確認」、同じ質問が1日に何十回も繰り返されます。
実はこの3つ、全部AIが得意なジャンルです。
なぜかというと、AIは「文字を扱う仕事」がとにかく得意だから。大量の文章を読んで、パターンに沿った文章を作る——これはAIにとって最も自然な動作なんです。医療現場は文字仕事であふれている。だからAIとの相性がいい、というシンプルな話です。
身近な例で言うと、「日記を書くのが面倒で、ChatGPTに今日あったことを話しかけてまとめてもらった」という使い方と、やっていることは同じ。その”まとめてもらう”を職場でやれば、カルテの下書きになるだけです。
| しんどい業務 | AIが得意な理由 | 使えるツール |
|---|---|---|
| カルテ・記録の入力 | メモを文章に整える作業 | ChatGPT |
| 患者への説明文作成 | テンプレ文の生成が速い | ChatGPT |
| 受付の繰り返し電話 | 定型の質問対応が得意 | AIチャットボット |
月2,500円から試せる:小さなクリニックのAI活用5選
「医療AI」と聞くと、数百万円する画像診断システムを想像するかもしれません。
でも、ここで紹介するのはChatGPT Plus(月約2,500円)だけでできる使い方です。大がかりなシステムは一切不要。スマホかパソコンがあれば、今日から試せます。
ChatGPTのアカウント登録がまだの方は「ChatGPTの始め方【スマホ・PC対応】」を先にチェックしてみてください。
① 患者説明文の下書き作成
「高血圧の患者さん向けに、塩分制限の注意点を200字でまとめて」と入力するだけ。30秒で下書きが出てきます。あとは内容を確認して、自院の方針に合わせて修正するだけです。
プロンプト(AIへの指示文)の書き方をもっと知りたい方は「プロンプトの書き方入門」も参考になります。
② カルテ入力の下書き
診察中にスマホの音声メモで要点を録音→文字起こしした内容をChatGPTに貼り付けて「SOAPノート形式に整理して」と頼む。ポチポチ貼り付けるだけで、記録の骨組みができあがります。
③ スタッフ向けFAQ集の作成
「新人スタッフが受付で聞かれそうな質問と回答を20個作って」と頼めば、研修資料のたたき台が数分で完成します。
④ 外国人患者への多言語案内文
「この問診票の内容を英語・中国語・ベトナム語に翻訳して」と貼り付けるだけ。翻訳サービスに外注する手間とコストが一気に減ります。
⑤ 介護記録の週次申し送り文書化
1週間分のメモを貼り付けて「要点を時系列で整理して」と頼む。夜勤明けの疲れた頭で書くより、ずっと読みやすい申し送りができます。
まずは月2,500円で「下書き係」を雇う感覚。本格的な医療AIシステムが必要かどうかは、使ってみてから考えればいいんです。
ちなみに、IT導入補助金を活用すればツール費用の一部が補助される場合もあります。詳しくは最寄りの商工会議所や、記事末尾のリンクから確認してみてください。

ほう、ChatGPTに貼り付けるだけでよいのか…(思ったより手軽そうではないか。ドキドキしてきた…)
「AIが間違えたら怖い」→ルールは2つだけで解決する
医療でAIを使う話をすると、必ず出てくる不安があります。
「AIが間違った情報を出したらどうするの?」
これ、当然の心配です。実際、AIには「自信満々に間違ったことを言う」というクセがあります。存在しない論文を引用したり、微妙にズレた数値を出してきたり。だからこそ、守るルールは2つだけと決めてしまいましょう。
ルール①:AIは下書き係。最終確認は人間がする。
AIが出した文章をそのまま患者さんに渡すのではなく、自分の目でチェックしてからです。自動車が便利でも、乗る前にミラーを確認しますよね。同じことをAIにもするだけです。
ルール②:患者の個人情報は入力しない。
名前、住所、電話番号——こうした情報はChatGPTに入れないこと。「40代男性、高血圧」のように、個人を特定できない形で入力すれば十分に使えます。
「下書き係」か…なるほど、最後は人間が確認すればよいということか(…それなら失敗しても取り返せそうではないか)
「下書き係」と「個人情報を入れない」、この2つだけ。
とはいえ、AIに向いていない業務もあります。緊急時のとっさの判断、初めて会う患者さんとの信頼関係づくり——こうした領域は人間にしかできません。「何でもAIに任せる」ではなく、「文字仕事の下書きだけ任せる」。この線引きがあるからこそ、安心して使えるんです。
文字を扱う作業
カルテの下書き
説明文作成
FAQ作成・翻訳
記録整理
最終確認は人間がする
判断と対話
緊急時の判断
患者との信頼構築
最終診断
初対面の対応
AIには任せられない
患者としても使える:受診前5分で診察がスムーズになる
ここまでは「医療機関側」の話でした。でも、AIを使えるのは医師やスタッフだけじゃありません。
診察を受ける側——つまり患者としても、今日から使えます。
たとえば、こんな場面を想像してみてください。3日前から頭痛が続いていて、右側だけが痛い。光がまぶしいと悪化する気がする。でも、いざ診察室に入ると「えーと、なんか頭が痛くて…」としか言えない。
そんなとき、受診前の5分でChatGPTに「3日前から右側だけの頭痛が続いている。光で悪化する。医師に伝えるための症状整理と質問リストを作って」と入力してみてください。受診前5分の整理で、診察がぐっとスムーズになる。スマホに表示された内容をそのまま医師に見せてもいいんです。
クリニック側から見ても、これは助かる話です。たとえばLINEで事前に症状を入力してもらい、AIで整理してから診察に臨む——そうすれば問診の時間が短くなり、患者さんとの対話に使える時間が増えます。
「AIを使うのは医師やIT担当者だけ」という思い込みは、もう手放して大丈夫です。

仕事と日常で同じAIを使っていい、という話
ある小さなクリニックの院長の1日を想像してみてください。
午前中、ChatGPTで高血圧の患者さん向けに食事管理の説明文を作った。昼休み、同じChatGPTで「冷蔵庫にキャベツと鶏むね肉がある。15分で作れるレシピを教えて」と聞いた。夜、帰宅してから「来月の学会発表のスライド構成を考えて」と相談した。
全部、同じアプリです。仕事用と日常用で切り替える必要はありません。
これは医療従事者だけの話でもないんです。たとえば、離れて暮らすお母さんの介護をしている方。「今週の介護記録を箇条書きにまとめて、ケアマネに送る文章にして」とChatGPTに頼んだら、夜の30分が返ってきた——そんな使い方もできます。
介護記録のAI活用についてもっと詳しく知りたい方は「介護×AI活用:記録・申し送り・家族連絡をまとめて楽にする方法」もあわせてどうぞ。
仕事と日常、使い分けなくていい。「自分が便利だから使う」——その感覚のまま、職場に持っていけばいいだけです。
むっ…仕事と家で使い分けなくていいということは、わらわも夕飯のレシピついでに試せるということでは…
まとめ:今日の診療後に1件だけ試してほしい
ふん、まずは記録を1件だけか…(それくらいならわらわにもできそうではないか。やってみようかのう…)
ここまで読んだあなたなら、「医療AI=大病院の話」というイメージはもう薄れているはずです。
この記事のポイントを3つだけ振り返ります。
8割の医療機関がまだ使っていない
今から始めれば、地域で先を行ける立場になれます。
月2,500円・ルール2つ・今日から試せる
大がかりなシステムは不要です。
仕事でも日常でも、同じAIを使っていい
夕飯のレシピを聞いたアプリで、カルテの下書きもできます。
0か100かじゃなく、1から始めるだけで十分です。
次のステップ
今日の診療後、カルテの記録を1件だけChatGPTに貼り付けて「要点を整理して」と頼んでみてください。それが最初の一歩です。
費用が気になる方は、IT導入補助金の活用も検討してみてください。詳しくは最寄りの商工会議所、または下記リンクから確認できます。
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