目次
営業にAIを活用すると、提案書・フォローメール・商談準備にかかる時間が大幅に短くなります。
——でも正直、「AI営業ツール」とか「SFA連携」とか言われても、ピンとこないですよね。
大丈夫です。ChatGPTに夕飯の献立を聞いたことがある人なら、提案書も作れます。この記事では、今夜からスマホ1台でできる、営業×AI活用の具体的な手順を解説します。
「ふん…献立と同じとか言われても、ピンとこないではないか」(…でも、もしそうなら試せそうかも)
AIを営業で使うって難しい?→献立相談と同じ操作です
「営業にAIを活用する」——こう書くと、なんだか専門的なツールを使いこなす必要がありそうに見えます。
でも、ちょっと思い出してみてください。「冷蔵庫にキャベツと豚肉があるんだけど、30分で作れる献立を考えて」とChatGPTに聞いたこと、ありませんか? あるいは「来月沖縄に2泊3日で行くんだけど、子連れでも楽しめるプランを考えて」とか。友達の誕生日プレゼントを「30代男性、アウトドア好き、予算5,000円で」と聞いたこともあるかもしれません。
実は営業のAI活用は、この「頼み方」と構造が同じです。
「今ある食材から献立を考えて」を、「今ある客先情報から提案書の構成を考えて」に置き換えるだけ。スマホでポチポチ入力する操作は、何ひとつ変わりません。
※ChatGPTをまだ使ったことがない方は、ChatGPTの始め方【スマホ・PC対応、無料で今すぐ使える】の記事から始めてみてください。
いつもやっていること
冷蔵庫の食材→献立を考えて
沖縄2泊3日→旅行プランを考えて
30代男性→プレゼント候補を出して
条件を伝えて、案を出してもらう
仕事でも同じ操作
客先情報→提案書の構成を考えて
来週の訪問先→商談の論点を整理して
先方の課題→フォローメールを書いて
やっていることは全部同じ
月曜朝10分でできる!営業4フェーズ別AI活用法
ここからは「具体的にどう使うの?」を、営業の4つのフェーズに分けて解説します。
ゴールは月曜朝の10分で、1週間分の営業準備を終わらせること。朝9時、コーヒーを入れてスマホを開いたら、この4ステップをなぞるだけです。
| フェーズ | やること | プロンプト例 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 商談前 | 業界調査+課題仮説 | 「〇〇業界の課題を3つ挙げて」 | 3分 |
| 商談中メモ整理 | 要点の抽出 | 「このメモから重要な発言を抜き出して」 | 2分 |
| 提案書作成 | 骨格の叩き台 | 「課題と解決策を提案書の構成にして」 | 3分 |
| フォローメール | お礼+次のアクション | 「商談のお礼メールを書いて」 | 2分 |
商談前:業界調査と課題仮説を5分で作る
商談前の「相手のことを調べる時間」って、地味にかかりますよね。業界動向を検索して、ニュース記事を3本読んで、課題を想像して——気づけば30分経っている、なんてこともあります。
ChatGPTにはこう聞いてみてください。
プロンプト例:
「中堅の製造業が今直面している課題を3つ挙げて。それぞれ、営業として提案できる切り口も1行ずつ添えて」
これだけで、商談の「仮説」が手に入ります。旅行先のおすすめスポットを聞くのと同じ感覚です。もちろん完璧じゃないので、「あたりをつける」くらいの気持ちで使うのがコツです。
AIが出す情報には間違いが混ざることもあるので、重要な数字や業界固有の情報は必ず自分でも確認してください。
商談メモをAIに読ませると、見落としに気づける
商談から戻ったあと、ノートやスマホのメモに走り書きが残っていませんか? その文字の羅列をChatGPTに貼り付けると、自分では見落としていたポイントが浮かび上がることがあります。
プロンプト例:
「以下は商談メモです。この中から、相手が特に重視していそうなポイントと、次回提案に使えそうなキーワードを抜き出して」
(この下にメモを貼り付ける)
日記を振り返るときに「あ、この日こんなこと思ってたんだ」と気づくのと似ています。自分の書いたメモでも、第三者の目で読み直すと発見があるものです。
提案書の骨格をAIに叩き台を作らせる
白紙の提案書に向かうと手が止まる——これは営業あるあるです。でも「叩き台があれば直すだけ」なら、ずいぶん楽になります。
プロンプト例:
「中堅IT企業向けに、業務時短サービスの提案書を作りたい。課題→解決策→使うことで得られるメリット→費用感の順で、各セクション3行ずつの骨格を作って」
年賀状の文面を「定型文をベースにアレンジする」のと同じです。ゼロから考えるより、あるものを直すほうがずっと速い。
営業メールをAIで3通まとめて生成する
商談後のお礼メール、「書かなきゃ」と思いつつ後回しにしがちですよね。ChatGPTなら3通まとめて下書きを出してもらえます。
プロンプト例:
「以下の3件の商談について、それぞれお礼+次回アクションを含むフォローメールを作って。①製造業・コスト課題 ②IT企業・品質重視 ③小売業・人手不足」
LINEの返信を「まとめて返す時間」を決めている人もいると思いますが、感覚はそれと同じです。
プロンプトの書き方をもっと知りたい方は、プロンプトの書き方入門【コピーして使えるテンプレ付き】も参考にしてみてください。
「ほう、月曜10分か…」(これ、わらわでも毎週続けられるかもしれないではないか。ドキドキ…)
AIに入れていい情報・ダメな情報【この1ルールだけ覚えればOK】
ここまで読んで「やってみたい」と思った方、ひとつ気になることがありませんか?
「顧客情報をChatGPTに入れて、大丈夫なの?」
この不安は当然です。そしてこの不安こそ、多くの人が営業でAIを使えずにいる最大の理由でもあります。
結論から言うと、「固有名詞を伏せて、一般化すればOK」です。
やることは「匿名化のひと手間」だけ。具体的には、こう言い換えます。
| ❌ NG(そのまま入力) | ⭕ OK(匿名化して入力) |
|---|---|
| A社の山田さん、予算500万円 | 中堅IT企業の担当者、予算数百万円規模 |
| 東京都港区のB商事、従業員30名 | 都内の中小商社、従業員数十名 |
| 田中部長の個人携帯:090-XXXX | システム部門の責任者 |
| 先方の社内メールの転送文 | メールの要点だけテキストで記載 |
これは日常でも同じです。たとえば旅行の予約確認メール(名前・住所・クレジット情報入り)をAIにそのまま転送するのはリスクがあります。でも「〇月〇日に沖縄のホテルを予約してるんだけど、周辺の観光スポットを教えて」と内容だけ伝えれば問題ありません。
仕事でも日常でも、「固有名詞を抜いて、内容だけ伝える」——これだけ覚えておけば大丈夫です。
「そうか、匿名にすればよかったのか…!」(それなら安心して試せそうではないか。なぜ誰も教えてくれなかったのだ)
セキュリティについてもっと詳しく知りたい方は、ChatGPTに入れてはいけない情報【セキュリティの基本ルール】も合わせてどうぞ。
AIの文章が”AIっぽい”と感じたら→固有の記憶を1行足すだけ
ChatGPTにフォローメールを作ってもらったとき、「なんか…きれいすぎて逆に怪しい」と感じたことはありませんか?
その違和感の正体は「汎用的すぎる」ことです。誰に送っても成立する文章は、裏を返せば「あなた宛て感」がゼロということ。
解決策はとてもシンプルです。「商談で聞いた言葉を1行だけ足す」——これだけで、AIっぽさは消えます。

たとえば、仕事の場面。AIが作ったフォローメールの冒頭に、こんな1行を追加します。
「先日、●●さんが『コストより品質を重視したい』とおっしゃっていた点が印象に残っています」
たった1文ですが、「ちゃんと話を聞いてくれていたんだ」と相手に伝わります。
日常でも同じです。AIに作ってもらった誕生日メッセージに「去年一緒に行ったあの店のラーメン、まだ忘れられない」と一言添えるだけで、コピペ感が消えて一気に「あなただけのメッセージ」になります。
ここで大事なのは、AIは「下書き係」、あなたは「最終チェック係」という役割分担です。
AIが8割の文章を作って、あなたが「自分にしか書けない2割」を足す。この分担なら、AIに仕事を奪われる心配もありません。むしろ、あなたの営業経験や人間関係のストックが「2割の価値」を高めてくれます。
月1,000円以内で揃う、AI営業の3点セット
「どのツールを使えばいいの?」——これもよく聞く悩みです。
SalesforceやHubSpotの名前を聞くと、月数万円の費用がちらつきますよね。でも、安心してください。月1,000円以内、しかもゼロ円スタートで十分です。
必要なのは、この3つだけ。
| ツール名 | 月額費用 | 主な使い方 | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| ChatGPT無料版 | 0円 | メール作成・調査・叩き台 | まずこれだけでOK |
| Notion AI | 約¥650〜 | 商談メモの整理・検索 | 慣れてきたら追加 |
| Googleドキュメント | 0円 | 提案書の仕上げ・共有 | すでに使っている人も多い |
Notion AIの料金は変動する可能性があります。最新の料金は公式サイトで確認してください。
まずはChatGPT無料版だけで始めてみてください。メール作成、業界調査、提案書の叩き台——この記事で紹介した内容は、全部無料版で試せます。
「もう少し商談メモの管理を楽にしたいな」と感じたタイミングでNotion AIを足す。提案書を社内で共有するときはGoogleドキュメントを使う。この「段階的に足していく」やり方なら、お金の面でも気持ちの面でもハードルが低いはずです。
高いツールは、慣れてきてから考えれば十分です。

「無料で揃うなら…もはや試さない理由がないではないか」(…ちゃんとできるか、ちょっと怖いけど)
まとめ: 今夜1通、フォローメールをAIに頼んでみてください
「わらわも、とりあえずフォローメール1通だけ頼んでみようかと思っているところだ」(…うまくいくといいな)
最初は「営業にAIなんて、自分には関係ない話だ」と思っていたかもしれません。でもここまで読んだあなたなら、もう気づいているはずです。献立を聞くのも、提案書の叩き台を作るのも、スマホでやることは同じだった、と。
この記事のポイントを3つだけ持ち帰ってください。
日常と営業で、AIへの頼み方は同じ
「条件を伝えて、案を出してもらう」だけ
顧客情報は匿名化するだけでOK
固有名詞を伏せて、内容だけ伝える
AIは下書き係、判断するのは自分
商談で聞いた一言を足せば、AIっぽさは消える
完璧に使いこなそうとしなくて大丈夫です。まず1通だけ。
次のステップ
今夜、直近の商談相手へのフォローメールをChatGPTに1通だけ作ってもらってください。「先日〇〇業界の担当者と商談した。課題は人手不足。お礼と次回提案の日程調整を含むメールを書いて」——これをコピーして貼り付けるだけです。
3つのツールについてもっと知りたい方は、【無料あり】中小企業が使えるAIツール比較も参考にしてみてください。
この事例を自社でも実現しませんか?
nos.tokyoでは、本記事で紹介したようなAI活用の支援を行っています。
御社に最適なプランがわかる
具体的な進め方をご提案します

