広報・PRの仕事にAIを使うと、プレスリリースの草稿がほんの数分で出てきます。

——でも正直、「会社の情報を入力して大丈夫?」「何を打ち込めばいいか分からない」という不安の方が先に来ませんか?

この記事では、情報漏洩リスクの線引きから、コピペで使えるプロンプト例、AI文章を「自分の言葉」に仕上げる手順まで、兼任担当者がすぐ動けるように順番に解説します。

らすぼす

ふん、AIなどわらわにかかれば造作もない…(情報漏洩って、具体的に何がNGなのかよく分からないんだけど)


広報でAIを使う前に:3つの不安をまず解消する

「AIを広報に使いたい」と思っても、手が止まる理由は大体3つに絞れます。


不安①「会社の情報が漏れるんじゃない?」

これが一番多い不安です。ただ、ポイントはシンプルで、「固有名詞+未発表情報」を入れなければOKです。

具体的な線引きを表にしました。

NG入力例OK入力例
「〇〇社と△△様への提案を踏まえてプレスリリースを書いて」「IT業界向けクラウドサービスの新機能発表リリースを書いて」
「来月発表予定の新製品××の特徴は…」「中小企業向け業務ツールの特徴を3つ挙げて紹介文を作って」
「取引先A社の担当者名と連絡先は…」「取材依頼への返信メールのテンプレートを作って」

それと、ChatGPTには「チャット履歴をモデルの改善に使わない」設定があります。設定 → データコントロールから切り替えられるので、心配な方はまずここだけ済ませておきましょう。

まだChatGPTのアカウントを持っていない方は、「ChatGPTの始め方【無料・スマホ対応】」の記事で手順を解説しています。


不安②「AIを使う=サボりだと思われない?」

逆です。AIに「誰に・何を・どんなトーンで書くか」を指示する行為は、広報の本質そのもの——つまり「伝える相手と内容を整理する作業」です。頼み方を考える時点で、頭は十分に働いています。


不安③「そもそも何を打ち込めばいいか分からない」

最初の一歩は「プレスリリースの導入部を1段落だけ」で十分です。いきなり全文を頼む必要はありません。この「最小単位で試す」コツは、次のセクションで具体的にお見せします。

らすぼす

ほう、要は固有名詞を出さなければいいのか…!(そんな単純なことで解決するとは思わなかった)


今日から使える!広報AI活用5選【プロンプトつき】

ここからは、兼任広報でもすぐ使える5つの活用法を紹介します。それぞれにコピペで使えるプロンプトをつけました。

「プロンプトって何?」という方は、「プロンプトとは?AIへの指示文の書き方【コピペ例つき】」の記事も参考にしてみてください。

AIへの指示は「誰に・何を・どんなトーンで」の3点だけ。友人への誕生日メッセージを頼むときも、この3つを伝えれば的外れな文章にはなりません。仕事でも日常でも、コツは同じです。

らすぼすがスマートフォンまたはPCにプロンプトを打ち込んでいるインライン挿絵。「ふっ、やってみるか…(どきどき)」という表情で
活用シーンコピペで使えるプロンプト例日常で例えると
プレスリリース草稿「以下の情報をもとに、メディア記者向けのプレスリリース導入部を200字で書いてください。サービス概要:〇〇」友人への誕生日メッセージを「相手・内容・文字数」で頼む感覚
SNS投稿文案「以下の内容を、親しみやすいトーンで140字以内のX投稿にしてください。内容:〇〇」旅行の感想を短い一言でまとめるとき
取材依頼メール返信「業界メディアからの取材依頼に対する前向きな返信メールを作ってください。テーマ:〇〇業界の近年の動向」お店の予約確認メールに返信するとき
社内報・メルマガ「以下の3つのトピックを、300字の社内報コラムにまとめてください。トピック:①〇〇 ②〇〇 ③〇〇」家族LINE用の週末まとめを作るとき
月次広報レポート「以下の掲載実績を、上司向けの月次報告書1枚にまとめてください。実績一覧:〇〇」今月の家計簿をAIで整理する感覚

プレスリリース草稿を例にすると、ゼロから書けば1〜2時間かかる導入部が、プロンプトを入力してから数分で下書きが出てきます。もちろんそのまま使うわけではありませんが、「白紙から始めなくていい」というだけで気持ちがだいぶ楽になるはずです。

SNS投稿についてもっと詳しく知りたい方は、「中小企業のSNS運用にAIを使う方法」の記事もあわせてどうぞ。

らすぼす

ふっ、プロンプトとやらをコピペして試してやろうではないか…(ちゃんとプレスリリースらしくなるかな、ドキドキする)


AI文章を「自分の言葉」にする3ステップ

AIの出力をそのまま使うのは、やっぱり不安ですよね。

でも心配しなくて大丈夫です。AIの出力は「8割の下書き」と思えばいい。残り2割を人間が仕上げる——この感覚が大事です。

具体的には、3つの手順を踏むだけで「自分の言葉」に変わります。

STEP 01

自分だけが知っている「一文」を足す

プレスリリースなら、社長の実際のコメントを1文だけ追加してみてください。「代表の〇〇は『この機能は現場の声から生まれました』とコメントしています」——これだけでAIには出せないリアルさが加わります。日常でも同じです。AIに誕生日メッセージを頼んだら、「去年一緒に行ったあの店、また行こうね」と一言足す。その一文が、メッセージを「自分の言葉」に変えます。

STEP 02

語尾をそろえてリズムを整える

AIは「です・ます」と「だ・である」が混在しがちです。どちらかに統一するだけで、文章のまとまりがグッと良くなります。

STEP 03

声に出して読んでみる

スマホで読み上げてみて、引っかかる箇所があれば修正します。口に出して自然に読める文章は、読者にとっても読みやすい文章です。

補足:数字・固有名詞は必ず裏を取る
AIは日付や数値を間違えることがあります。プレスリリースの数字は、元データと突き合わせてから送りましょう。

この3ステップにかかる時間は、だいたい10〜15分。ゼロから書くよりずっと短い時間で、「自分らしい文章」が仕上がります。


やらかしパターン集:NG例と安全な使い方の対比

「気をつけてください」だけでは、何に気をつければいいか分かりません。ここでは、実際にやってしまいがちなミスを4つ挙げて、それぞれの「安全な入力方法」を並べました。

NGパターン何が問題か安全な代替入力
自社名と競合社名を並べて「比較記事を書いて」社名がAIの学習データに残る可能性「A社・B社」や「業界大手と中堅企業」に置き換える
未発表の新製品情報をそのまま貼り付ける発表前の機密が外部に出るリスク「業界向けの新しいツール」など一般化して入力
顧客リストや個人名を含めて入力個人情報漏洩のリスク「〇〇業界の法人顧客」のように属性だけ伝える
社内会議の議事録を全文コピペ社内の意思決定過程が流出「会議で決まった要点3つ」だけを箇条書きで渡す

「固有名詞を消して、一般化する」が鉄則です。

日常に置き換えると、知人の個人情報を含むLINEトーク全文を貼り付けるのはNG。でも「友人から相談を受けた内容を要約して」と入力するのはOK——同じ感覚です。

このルールさえ守れば、「分からないから怖い」は「分かるから使える」に変わります。

らすぼす

なるほど、社名を伏せて入力すればいいのか…!(最初から入力しようとしてたのはわらわだけではないはず)


社長・上司に「AI広報」を1分で説明する方法

「自分は使いたいけど、上司にどう説明すればいいか分からない」——この壁にぶつかる人は少なくありません。

らすぼすが書類を持って堂々と立っているインライン挿絵。「わらわに任せておけ…(心の中:ちゃんと説明できるかな)」という表情

ポイントは「技術の話をしないこと」です。伝えるのは「何が楽になるか」だけ

すぐ使えるワンフレーズを3つ用意しました。

01

パターン①(時短アピール)

「プレスリリースの下書きを5分で作れる道具です。仕上げは私がやります」

02

パターン②(時間の使い道を示す)

「月3時間かかっていた文章作成が1時間になります。浮いた2時間はメディアへの個別連絡に使います」

03

パターン③(お金がかからないアピール)

「無料で使えるツールです。まず1ヶ月試して、効果がなければやめます」

しかも、ざっくり計算するとインパクトが伝わります。月2時間の短縮 × 12ヶ月 = 年間24時間——つまり丸3営業日分の時間が浮く。「丸3日分の時間が浮く」と言えば、関心を持ってもらいやすくなります。

これ、家族に食洗機を提案するときと同じ論理です。「1日20分 × 365日 = 年間120時間浮くよ」と伝えれば、「ちょっと試してみようか」となりますよね。

広報以外の時短事例も知りたい方は、「AIで時短できる業務10選【中小企業の実例つき】」の記事が参考になります。


まとめ:今日の15時から始める、広報AI活用の最初の1歩

らすぼす

ふん、どうせやるなら今日中に試してやろうではないか…(プレスリリースの導入部、本当に5分で出てくるのかな)

ここまで読んだあなたなら、もう「AIで広報」が難しそうなものではなくなっているはずです。

プレスリリースも、LINE返信も、誰かに「こういう文章をお願い」と頼む行為は同じ。仕事と日常の境界なく、AIは「ちょっとした手伝い役」として使えます。

この記事のポイントを3つにまとめます。

01

不安は「固有名詞を入れない」という線引きで解消できる

NG/OKの境目が分かれば、怖さはなくなります

02

プロンプトは「誰に・何を・どんなトーンで」の3点だけ

テンプレをコピペして、自社の情報に書き換えるだけで使えます

03

AIの出力に「自分だけの一文」を足せば、それはもう自分の言葉

8割の下書きに2割の人間味を加えるだけです


次のステップ

今日の15時にChatGPTを開いて、自社サービスの説明文をもとに「プレスリリースの導入部を200字で書いて」と入力してみてください。5分で下書きが出てきます。そこに社長のコメントを1文足せば、今月のプレスリリースの第一歩が完成です。


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